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ATSUTA NEWS Vol.12

ATSUTA NEWS 2022年5月15日

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マウスピース選びの基本!木管楽器編

管楽器を演奏する上で、楽器本体の次に重要になってくるのが「マウスピース」。音の入り口であるマウスピースによって、息の入り方や音色、響き方などが大きく変化します。

今回はサックス・クラリネットの木管マウスピースにスポットを当てて紹介させていただきます!

 

マウスピースの選び方

ポイント①:自分の求める音が楽に出せるものを選びましょう。

まずは、「自分が思っている良い音」「自分が目指したい音」がどのような音なのかイメージしてみましょう。自分が目指したい音のイメージが出来たら、次は試奏するマウスピースを選びましょう。

店頭にあるマウスピースは全て試奏可能です。ある程度そのマウスピースの特性を知ってから試奏をしてみると、音の変化や違いに気づきやすいはずです!


ポイント②:「自分の楽器」「自分が使用している楽器」で試奏しましょう。

マウスピースは楽器と組み合わせることで真価を発揮します。現在使用している楽器(マウスピースも)はもちろん、木管楽器はリードとリガチャーもご持参ください。リードやリガチャーとの相性もとても大切な判断材料になります。

学生の方で学校の楽器を使用している方は顧問の先生に持ち帰ってもいいか確認してください。

■マウスピースの特徴~木管楽器~

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↑の画像を参考にしながら説明します。


○ティップオープニング
リードの先端からマウスピースの先端までの隙間を指します。

狭い→息が楽で明るめの響き

広い→豊かでパワフルな響き

※ティップオープニングが広めのマウスピースを試奏する際、音が出ない、出しにくいと感じる際はリードの硬さを柔らかいものにしてみてください。


○フェイシング 
リードの先端からマウスピースとリードが接する点までの長さを指します。

短い→コントロールしやすくクリアな音

長い→豊かで丸みのある音


○チェンバー
最初に音が共鳴するマウスピース内部の空間を指します。

大きい→しっとりとした、ダークな音

小さい→華やかで輝かしい音


○バッフル部分

厚い→力強い音

薄い→レスポンスが良い 


○ウィンドウ部分

大きい→息の抜けが良くなる

小さい→音質がまとまりやすい

 

■材質

○エボナイト 

木管マウスピースでは最も一般的で使用率の高い材質。

エボナイトの原料は天然の生ゴムで、それに硫黄を加えて練り上げ、釜で焼き上げるという昔ながらの方法で製造されています。メーカー毎に素材の混ぜ合わせる比率が異なります。


その他には
○金属(メタル)製
○木製

などがあります。

■木管マウスピースのおすすめモデル

○クラリネット

・バンドーレン 5RV…初心者にお勧め。楽な吹奏感でコントロールがしやすいモデル。
ティップオープニング:1.06(B♭クラリネット)

・バンドーレン 5RVライヤー…5RVよりもティップオープニングが広く、フェイシングも長め。より演奏表現がつけやすいモデルです。
ティップオープニング:1.09(B♭クラリネット)

・バンドーレン B40…ティップオープニングが広めで、まとまりがよく芯のある音色です。
ティップオープニング:1.195(B♭クラリネット)


○サックス

・セルマー S80C★(ワンスター)…S80シリーズの標準的なモデル。ティップオープニングが狭く初心者でも息が入りやすいのが特徴。立ち上がりが良く、温かみのある明るい音色。
ティップオープニング:1.55(アルトサックス)

・セルマー S90 180…S80と比べると暗めの音色。ストレートな響きでバランスが良いです。
ティップオープニング:1.45(アルトサックス)

・バンドーレン AL3…クラシック向け。息の通りがスムーズで力強くパワフルな音色というよりは、柔らかく美しい音色。
ティップオープニング:1.52(アルトサックス)


木管のマウスピースは口にくわえて演奏するものです。衛生的な状態を保てるよう、演奏後のクリーニングはこまめに行いましょう!

また、先端が欠けたもの、変色しているもの、前歯の当たる部分が削れているものは交換の目安!いい状態のマウスピースを選んで楽しく演奏しましょう(^-^*)


↓『ATSUTA NEWS Vol.5』でも各楽器のおススメマウスピースをご紹介しています!
参考にしてみてください!

https://atuta.net/diary/archives/428

 

この他にも、管楽器選びに役立つQ&Aを公開中です!

「管楽器に関するQ&A」はこちらから!

 

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意外と気づかない?電子ピアノの修理紹介!

今月に入り、たくさんのお客様から電子ピアノの修理相談をいただく様になりました。今回は最も発生しやすい鍵盤周りの修理事例を2つご紹介。原因と対処法をそれぞれ図付きで解説いたします。

現在電子ピアノをお使いの方だけでなく、これから電子ピアノをご購入される方にも必見の内容です!

事例①:鍵盤が戻らない

なぜ鍵盤の戻りが悪くなるのか?

細かな要因は様々ありますが、今まで修理させていただいた経験から、よくある2つのパターンを紹介いたします。

まず1つは、「鍵盤パーツの摩耗」です。

ヤマハ電子ピアノの多くは、鍵盤が1つずつフレームに収まっているのですが、鍵盤のフレーム接触部が摩耗して動きが悪くなる場合があります。また件数は少ないですが、フレーム部だけでなく、鍵盤下に入っているスプリング(板バネ)の接触部が摩耗/割れているケースも。

いずれも、該当の鍵盤を新しいものに交換することで症状が改善します。修理の所要時間は1時間~1時間30分程度です。

 

2つ目が、「クッションフェルトの落下」です。

鍵盤ユニットには、打鍵音を小さくするために「クッションフェルト(ストッパーフェルト)」が入っています。

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通常は↑のようにフレームにくっついているのですが、湿度や温度の変化によって、このフェルトが落下してしまう場合があります。

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フェルトが落下すると↑のようにハンマーの戻りを途中で止めてしまい、鍵盤が上がりきらなくなってしまいます。この原因の場合ですと、1つではなく、1~数オクターブの広い範囲にかけて鍵盤が戻らないことが多いです。またフェルトが落ちることでハンマーが直接フレームに接触するため、強打鍵時に「カタン」と大きな音が聞こえることもあります。

こちらの場合は、フェルトを新しいものに貼り替える事で症状が改善します。所要時間はこちらも1時間~1時間30分程度。

 

事例②:特定の鍵盤の音が強く出る

電子ピアノのタッチ感知の仕組みは?

ヤマハのYDPシリーズ(アリウス)やCLPシリーズ(クラビノーバ)を例に見てみましょう

鍵盤の下には、センサーゴムと呼ばれるものが入っています。

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このセンサーゴム、↓の図のように内側に2~3点の高さの異なる接点が付いています。

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鍵盤を押すと・・・

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センサーゴムが順番に基盤に接触していきます。この2~3点の接触する時間の間隔がどれくらいあるのかで、タッチの強弱を感知しています。間隔が長ければ音は弱く、間隔が短ければ強く発音されるというわけですね。

タッチに関係なく音が強くなってしまう原因は?

上記の症状の原因として最も有力なのが、このセンサーゴムの劣化により正しいタッチ感が測定出来ていないためです。

この場合、該当のセンサーゴムを交換する事で改善します。同じセンサーゴムの劣化が症状として、「タッチしても音が出ない」や「強く押し込まないと音が出ない」というものもあります。(「タッチしても音が出ない」症状に関しては、鍵盤の基板不良やスピーカー、アンプ部分の不良という可能性もあります)

 

電子ピアノでは、アナログ駆動の鍵盤部分の故障が非常に多く発生します。テレビの本体よりも先にリモコンが接触不良を起こしやすいのと一緒で、より多く使う部分から故障していくものです。

タッチの不具合や鍵盤動作不良は演奏にダイレクトで影響してきます。故障してしまった場合はなるべく早めにご対応いただくことをおすすめいたします!

その他修理事例などは「ピアノの始め方」をご覧ください!

 

★ピアノの調律や修理サービスについては↓こちらをご覧ください!

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★アツタ楽器で試弾できるピアノ在庫リストは↓こちらから!

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スタッフコラム

ここでは月替わりでスタッフによるコラム記事をお届けしていきます。

今月の当番:ピアノ調律師 太田

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こんにちは!太田です!

今回は調律師ってどんな仕事なの?毎日調律しているの?という質問を普段からいただくこともあり、自分が行っている仕事を詳しくご紹介したいと思います♪

○お客様宅へ訪問
お問合せやご相談があったり、定期的にご依頼いただくお客様のところへお伺いし、調律・メンテナンス・修理の作業を行います。
例:ピアノ修理・メンテナンス→https://atuta.net/diary/archives/465

○商品入荷・出荷調整
新品のピアノ、中古のピアノ問わず店頭に入荷する時と出荷するタイミングで点検・調整を行います。
この作業には調律はもちろん、整調・整音、内部清掃や外装磨き等も含み、調整後は商品として完成されたものになります。
例:出荷調整→https://atuta.net/diary/archives/471

○修理
お客様宅で出来る場合もあれば、部品を持ち帰って行う修理もあります。
なるべくお客様がピアノが弾けなくなる期間を短く出来るように修理の日程を調整します。
例:修理レポート→https://atuta.net/diary/archives/341

○ピアノ買取査定、商品リサーチ
買取の査定を実際にお客様宅へお伺いして行うこともあれば、お電話等での簡易査定をする時もあります。
また、お客様のご要望に合ったピアノを探す時もございます。
例:商品取り寄せ→https://atuta.net/diary/archives/385
ピアノ買取→https://atuta.net/services/purchase

○SNS更新
インスタやブログなどを更新し、皆様と情報を共有しています♪

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○番外編
ちょっと遠出をしたり、知らない土地に行く時は寄り道をすることも。
おいしい食べ物を探します。笑
例:温泉津→https://atuta.net/diary/archives/490
隠岐→https://atuta.net/diary/archives/330
懐かしの大阪→https://atuta.net/diary/archives/133


という感じで楽しんでいます!!

何かピアノのことでお困りごとがございましたらお気軽にご相談くださいね~

 

 

さて、今回のアツタニュースはここまで!次回の更新もお楽しみに!

 

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