楽器日誌
【電子ピアノ修理】スピーカーから音が出ない!
こんにちは!ヤマハ電子楽器の修理担当岩﨑です。
電子ピアノの修理問い合わせで、「スピーカーから音が出ない」という相談を良くいただきます。電源が入り、画面やパネルも点灯するのに音が出ない!といった事でお困りのご家庭が多いようです。
特に長い間使っている楽器に起こる症状ですが、今回はコチラについて詳しく解説させていただきます。
まずはセルフチェック!
演奏に使おうと思って電源を入れて、鍵盤を押しても音が出ない!でも待って!!故障ではない可能性もありますので、まずは簡単にできるセルフチェックを行ってみてください。
①マスターボリュームのつまみが上がっているか?➝全体ボリュームが下がりきっていては当然音は出ません、まずはボリュームつまみの状態をチェック!
②ヘッドホン挿入口にケーブルや変換プラグが刺さったままになっていないか?➝ヘッドホンやプラグが刺さったままでは、スピーカーまで信号が届かず音が出ません。特にヘッドホンについている変換プラグだけが残っているケースは結構あります!
変わった事例だと、ヘッドホン端子の中に鉛筆が入っていた事例もありました。鉛筆の芯は通電するので、ヘッドホンが刺さっていると楽器が誤解してスピーカーからの音をけしてしまっていたようです。
③スピーカースイッチ(ヘッドホン端子付近)がオフになっていないか?➝数世代前のクラビノーバ(ヘッドホン端子が下向きについているモデル)等には、スピーカーの音をOFFにするスイッチがついているものもございます。運搬をする際に手が当たってしまって、このスイッチがOFFになってしまう事も多いようです。
それでもだめなら修理が必要!
上記のセルフチェックで異常が無くても症状が改善されなければ、内部の構成パーツ(主に電子基板)の取り換えが必要になります。
↓これが大雑把な電子ピアノの音が出る仕組み。
原因によって取り換えるパーツは異なりますが、交換する頻度が多いものだと、音源が搭載されていてタッチに合わせて音を作り出す②「DM(デジタルミュージック)基板」、音をスピーカーから出すために増幅させる③「アンプ基板」、最終的なボリューム調整の④「マスターボリューム基板」の3つです。
ご自宅への出張して修理対応となり、分解/交換を実施いたしますので、お時間1時間~1時間半程度の作業となります。また、製造後10年程度経ってくると電子パーツが廃番になり、修理対応不可能になる場合もございますのでご注意ください!
アツタ楽器では、ヤマハ製電子ピアノ/エレクトーンの出張修理も承っております。(出張費は有料です)
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