楽器日誌
吹奏楽（ブラスバンド）から見たサックス
こんにちは、岩﨑です。
これまでブログでは色々な楽器を取り上げてきましたが、今回は「音楽のジャンル」を入り口にした楽器の見方を勉強してみたいな、と思いましたので取り上げてみます。
今回は学生時代に部活動でよく目にする「吹奏楽（ブラスバンド）」から見た「サックス」について調べてみましたので、一緒にご覧ください。
「吹奏楽（ブラスバンド）」から見た「サックス」
サックスに触れる機会の中で、誰もが1度は耳にしたり演奏を聞く機会があるのではないか？と思われるのが「吹奏楽（ブラスバンド）」。中学〜高校では部活動としてほとんどの学校に取り入れられていますよね。
吹奏楽は、木管/金管楽器をメインに、打楽器やコントラバスなどの編成で演奏される音楽ジャンルのこと。似ている音楽ジャンルには「オーケストラ」がありますが、これらはバイオリンやチェロなどの弦楽器があるかないかで区別されるようです。（コントラバスだけは吹奏楽でも使われる）
金属(ブラス)製の木管楽器であるサックスは、金管と木管のどちらとも良く溶け合い、バンドの響きを引き締め、うるおいと艶を与えるのに欠かせない存在となっています。また聞かせ所ではソロパートを担うことも。
「吹奏楽」から考えるサックス選び
では吹奏楽に向いているサックスはどのようなものでしょうか？
吹奏楽では他の楽器と一緒に演奏するため、ハーモニーに溶け込み易い柔らかくまとまりのある音色が人気。また、音程（ピッチ）のコントロールが正確に取れることも吹奏楽でつかうサックス選びで重視されやすいポイントです。
サックスメーカーの中では、「ジャズ向け」「クラシック向け」といった様にそれぞれのジャンルにマッチし易い仕様のモデルを作っている場合もありますので、メーカーカタログなどを参考にされるのも良いかと思います。
「吹奏楽」向けのサックス紹介
最も一般的なアルトサックスを例にして、吹奏楽でおすすめしたい楽器等をご紹介していきます。
YAMAHA（ヤマハ）YAS-380
YAMAHA（ヤマハ）のエントリーユーザーモデル、スタンダードシリーズのひとつで、シリーズでも真ん中のグレード。
左手小指で操作するシーソーキィが大きめに作られているため操作し易く、低音キィのキィガードは分割式で調整可能となっており、より上位グレードの楽器に近い音程感と操作性を備えています。音色の深みや音量・音程のコントロールは正直上位のクラシックモデルには劣りますが、基本的な性能はとてもしっかりと作られており、マウスピース等の組み合わせにより多彩な音楽ジャンルにも対応します。
YAMAHA（ヤマハ）YAS-62
YAMAHA(ヤマハ)のミドルクラスのサックス。40年以上続くベストセラーモデルです。
YAS-62専用のネックは、高音域をよりフォーカスし音程のコントロールが取り易くなっています。ネックのレシーバー（受け部分）もエントリーモデルよりも重量感のある作りに。またキィの台座もプレートに一体化されています。音程のコントロールに必要な抵抗感を生み出し、音色もより深みのあるものになっています。
Yanagisawa(ヤナギサワ)A-WO2
サクソフォンの専業メーカーとして名高いヤナギサワ。従来モデル901/902を新たに改良し2014年に新たに誕生したモデルになります。ライトな管体から生まれる非常に軽い吹奏感が特徴的な楽器。
銅の含有率の高いブロンズブラスを使用しているため、より太く柔らかい、温かみのあるサウンドです。軽やかな吹奏感とブロンズブラスによるまとまりのある音色が魅力です。この価格帯で他のフラグシップモデルに劣らないコストパフォーマンスは是非試奏にて体感していただきたい逸品です。
Yanagisawa(ヤナギサワ) A-WO2 の詳細はこちら！
YAMAHA（ヤマハ）YAS-875EX
日本が誇る世界的クラシックサクソフォン奏者の須川展也氏の開発協力のもと作られたYAMAHA(ヤマハ)サックスのフラッグシップモデルです。
EXモデル専用のキィ形状の採用と、音孔の位置やサイズの見直し、製造の加工法の変更など独自の進化を遂げたクラシックプレイヤーに人気のサックス。
ヤマハならではの明るく肉厚な音色に加え、発音のレスポンスが非常に良く、ストレスが多い低音域も軽快かつ柔軟にコントロールすることができます。
キイデザインも日本人奏者に馴染みやすい設計になっており、迷ったらまずおすすめさせていただくモデルの一つです。
Selmer（セルマー）SERIEⅢ Jubilee Alto
サックス奏者なら一度は耳にしたことのあるメーカーSelmer(セルマー)の1本。
同メーカーではSA-80Ⅱ(SERIEⅡ) が定番モデルとして人気ですが、このSERIEⅢも負けず劣らずの人気モデル。SERIEⅡに比べてパーツの軽量化や音程補正のキィシステムの追加などにより、音程の安定性に優れ、軽快なレスポンスと柔軟な演奏表現をお楽しみいただけます。セルマーらしい重厚なサウンドとコントロールのし易さを兼ね備えた名器です。
Selmer（セルマー）SERIEⅢ Jubilee Alto の詳細はこちら！
まとめ
今回は、「吹奏楽(ブラスバンド)」という音楽ジャンルから見たサックスについて勉強してみました。まとめると、↓こんな感じでしょうか
・吹奏楽では、アンサンブルの繋ぎ役として音を引き締めたり艶を出したりする役目のあるサックスパート
・楽器選びのポイントは、音色と音程のコントロール性が重要。柔らかくまとまりのある音色と、コントロールの取り易い楽器が人気。
演奏する音楽ジャンルによって、楽器に求められるものも違ってくるという事が分かりました！
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