レスポンスに優れ、輝かしい響きを放つSEモデルをベースに、独特の形状を持つバレルとベルを採用。さらに各ジョイント部にメタルリングを採用し、音の焦点を絞っています。
バレルはマウスピースについで重要なパーツであり息をよりスムーズに伝えられるような洋ナシ形状に、ベル内部にくぼみを付けたユニーク形状を採用したことで低音域での抜群の音抜け実現しました。
気密性が向上し、耐久性にも優れた革タンポの採用は、Vシリーズの魅力を最大限に引き出し、よりふくよかな音が得られます。

講師コメント

「まろやかで優しい音色で、無理をしなくても楽器自体が響きを作ってくれる様な感覚がありました。今回試奏した3本の中では1番息が入りやすく、これから楽器を始める方や久々に楽器を吹かれる方にも吹きやすい楽器だと思います。

素直に息が入り、反応も良く立ち上がりも早いので合奏の場面で発音を合わせやすいと思います。ピアノ(弱音)の音がすごく作りやすくて、小さな音でも芯のあるまとまった綺麗な音でコントロールできます。音の跳躍もしやすいです。

無理なパワーが必要なくて、初心者の方でもピアノ〜フォルテの感覚が掴みやすいのではないでしょうか？その反面、息をしっかりと入れて力強く吹き込みたい方には物足りなく感じてしまうかもしれません…。コントロール性の高さは魅力的なので、そういう方はマウスピースやリード、リガチャーのセッティングで調整してもらえれば使いやすくなると思います。

操作性については、指にフィットしやすいキィ形状・配置で、フィンガリングが無理なくできます。大きすぎず小さすぎずのベーシックなキィレイアウトだなと思いました。優れた音程感も魅力で、ソ、ラ、シ♭あたりの穴を塞がない音でも安定感があり、どこか特定の音で特別音程調整をかけないといけないようなところは無かったです。低音はしっかり、高音も伸びやかに明るく響き、ムラなく全音域均一に鳴ってくれます。吹奏楽やアンサンブルなど合奏に向いていますし、ソロにも使えそうです。」

YAMAHA(ヤマハ)　YCL-853IIV 商品詳細ページはこちら！

Selmer（セルマー）Prèsence(プレザンス)

セルマー・パリの新しいブランド"SeleS(セレス)"シリーズのクラリネット。
Prèsence(プレザンス)は、セルマー・パリ社の最高級クラリネット「プリヴィレッジ」の設計を基にしたニュー・モデルです。
厳選された最高級グラナディラを使用し、あらゆるジャンルの音楽に対応する柔軟な響き。そして、スロートトーン（ソ♯、ラ、シ♭）の響きと最低音域（ファ、ミ）のピッチの改善は革新的と呼ぶべきほどです。

講師コメント

「密度が濃く芯があり、輪郭のハッキリとした重厚感のある音色で、しっかりと吹き込むことができれば集団の中でも埋もれない非常にパワーのあるストレートな音の響きを生み出してくれると思います。

抵抗感は重めで、鳴らすためにはそれなりに息の量が必要なので、しっかりと息を入れられる方でないと扱いづらいかもしれません。ただ悪い抵抗感ではなく、心地よい吹き心地の重さなので楽器に慣れてコツを掴んでもらえれば表現なども柔軟につけることができそうです。

試奏した中では割と特徴的なキィ配列です、ヤマハやクランポンなど他のメーカーに慣れている方は最初は違和感があるかもしれません。指の収まりは良く音孔もコンパクトにまとまっている感じなので、こちらも慣れていけば問題なくフィンガリングしていけます。持ち心地で言うと楽器自体の重量も結構ありますね。その分音のパワーや重厚さにつながっていると思います。

息をしっかりと入れることによりフォルテやメゾフォルテが遠くまでしっかりと鳴ってくれると思います。反対にピアノのコントロールは少し難しく、息の入れ方や使い方にコツがいるかなと思いました。音程感は均一ではありますが、重心を下げて吹くとより音色も音程も安定すると思います。どちらかといえば経験者向けの楽器です。

音が遠くまで飛ぶのでメロディラインがしっかりと聴かせられますし、芯のあるサウンドが合わさると音に厚みが増すので、吹奏楽など合奏に使うのはとても良いと思います。コントロールがしっかりできればソロでも。相性の良い方にはピッタリはまる楽器だと思うので、MY楽器検討の際にはぜひ候補に入れてほしい1本です。」

Selmer（セルマー）　Prèsence(プレザンス) 商品詳細ページはこちら！

Buffet Crampon（ビュッフェ・クランポン）R-13 in B♭

豊かで芯のある音色で、全ての音域におけるバランスの取れた高い柔軟性と力強い表現を可能にします。同じビュッフェクランポンの「RC」と並ぶ大人気機種です。

講師コメント

「とても明るく軽快に響く、クラリネットらしい音色です。音の芯もしっかりとありますし、発音がしやすく全体的にキラキラとした輝きがあります。息が入りやすく、程よい抵抗感もあるので経験者の方でも物足りなくは感じないと思います。

息の入れやすさと抵抗感、発音のしやすさのバランスがちょうど良く取れている感じ。スラーで繋がっているフレーズでもスタッカートで短く吹いた際にも芯が残るので、変に音がボヤけずに遠くまで音が飛んでくれるイメージです。キィのメカニズムに関しても、大きすぎず小さすぎずでこちらもバランスが取れていると思います。手の大きさに関わらずフィンガリングしやすいキィ配置だと思います。

楽器の音色が明るいですが、どのような曲調でも柔軟に対応できると思います。全体の音質も均等でピッチも良く、程よい抵抗感のため低い音もしっかりと鳴らせますし、高音域のピアノも出しやすいです。初心者〜経験者の方、吹奏楽からソロと幅広く活躍できるとは思いますが、明るく音の芯がありながらも響きをしっかりと作っていける楽器なので他の楽器と音色を溶け合わせやすいため、特にオーケストラや吹奏楽、アンサンブルなどの合奏向けかなと感じました。

あえてこのR-13を使い続けている奏者さんも沢山いらっしゃるので、バリューを超えた独自の魅力がある楽器だと思います。」

Buffet Crampon（ビュッフェ・クランポン）　R-13 in B♭ 商品詳細ページはこちら！

クラリネット試奏レビュー、第一回目は以上となります！同じクラリネットでも、特にメーカーが変わることで音作りや吹き心地が大きく変わってくることが改めてわかりました！！

それぞれに違った個性があり、奏者によって感じ方や好みの音色も異なります。まずはご自分でも試奏して違いを体感いただくのが楽器選びの第一歩です！

また、とりあえず楽器を持っていみたい・・・という方には特価商品や中古楽器もおススメです。

↓人気モデルやレア物、お買い得な中古楽器など、アツタ楽器で試奏できるクラリネット在庫リストはコチラ！