楽器日誌
【エレクトーン】タッチが軽い!鍵盤が不揃い!
こんにちは!岩﨑です。
今日は、ヤマハエレクトーン STAGEA(ステージア)シリーズの修理事例を取り上げたいと思います。
エレクトーンで一番消耗する部分は?
それはズバリ「鍵盤部分」でしょう。エレクトーンは鍵盤を弾いて演奏する楽器ですので、やはり一番使われ消耗していくのは鍵盤部分。ご依頼をいただく修理相談でもトップクラスで件数が多い案件です。
今回はSTAGEAシリーズで件数の多い鍵盤周りのトラブルについてご紹介いたします。
①タッチが軽い!カラカラと音がする!
特によく使う上下鍵盤の中央付近のオクターブから発生しやすい症状です。ほかの鍵盤に比べ極端にタッチ感が軽く、「カラカラ」と空押ししたような感覚になることがあります。
ELS-02C(カスタムモデル)を例にしてみると、
↑の図のように、フレームに「鍵盤」と「バネ」が収まっていて、バネが鍵盤を押し戻す力で鍵盤が駆動しています。何かの拍子でバネが外れてしまったり、それぞれの接触部分が消耗してうまくはまらなくなると上記のような症状がおこります。
この状態になっても音は出るので、演奏ができないことはありませんが、エレクトーンはタッチを感知して音の強弱がつけられる楽器ですので、一部の鍵盤のタッチが軽いとそこだけ音が強く出てしまい、思ったような表現をつけることが出来なくなってしまいます!
修理内容としては「鍵盤」か「バネ」、あるいはその両方を交換することで改善いたします。ご自宅に出張しての修理となり、所要時間は1時間半~2時間程度。
沢山の楽器の音色を再現する事のできるエレクトーンだからこそ、タッチの感覚の不良は命取り!ぜひ修理をされることをお勧めいたします。
②鍵盤の高さが不揃いで気になる!
鍵盤を水平に真正面から見たとき、所々高さが違う部分があり気になる!といった症状です。
実は直接音色や演奏性には影響がないのですが、見た目も悪いしやはり気になりますよね。やはり消耗頻度の多い鍵盤周りに起こりやすいトラブルです。
①で触れた鍵盤自体の摩耗が原因の場合もありますし、鍵盤フレームについている「キーストッパー(クッション)」が摩耗して厚みが変わることで発生するケースも。
↑の様に鍵盤の下側についているクッションが、鍵盤を離した際の衝撃を和らげています。消耗してくるとここの厚さが変わってきて、押さえていない状態の鍵盤の高さが不揃いになります。キーストッパーを交換する事で厚さのばらつきがなくなり、鍵盤の高さが揃います。
ただこのキーストッパー、鍵盤を全部外さないと交換ができないので、作業時間は2時間~2時間半くらいをいただいております。
常に正常な状態の鍵盤をキープしましょう!
エレクトーンは鍵盤部分で沢山の表現の変化をつける楽器。タッチ感が正常でないと気持ち良い演奏が出来ず、上達の障害にもなります!
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