管楽器の始め方 Q&A
マウスピースの選び方~木管楽器編~
マウスピースを選ぶときのポイント☝
自分の求める音が楽に出せるものを選びましょう。
「自分がイメージしている良い音」を出せるマウスピースを選びましょう。
自分が目指したい音のイメージが出来たら試奏するマウスピースを選びましょう。アツタ楽器店頭にあるマウスピースは試奏可能です。店頭にあるマウスピースの特性を知ってから試奏をしてみましょう。
自分の楽器で試奏しましょう。
現在使用している楽器(マウスピースも)はもちろん、木管楽器はリードとリガチャーもご持参ください。学生の方で学校の楽器を使用している方は顧問の先生に持ち帰ってもいいか確認してください。
リードやリガチャーとの相性もとても大切な判断材料になります。
マウスピースの特徴☝
マウスピースの特徴から自分に合ったものを絞り込んでみましょう。
上の画像を参考にしながら説明します。
ティップオープニング
リードの先端からマウスピースの先端までの隙間を指します。
狭い→息が楽で明るめの響き
広い→豊でパワフルな響き
フェイシング
リードの先端からマウスピースとリードが接する点までの長さを指します。
短い→コントロールしやすくクリアな音
長い→豊かで丸みのある音
チェンバー
最初に音が共鳴するマウスピース内部の空間を指します。
大きい→しっとりとした、ダークな音
小さい→華やかで輝かしい音
バッフル部分
厚い→力強い音
薄い→レスポンスが良い
ウィンドウ部分
大きい→息の抜けが良くなる
小さい→音質がまとまりやすい
材質
エボナイト
エボナイトの原料は天然の生ゴム。それに硫黄を加えて練り上げ、釜で焼き上げるという昔ながらの方法で製造されています。メーカーによって混ぜ合わせる比率が異なります。
金属(メタル)
真鍮、アルミ合金、ステンレス製などがあります。音色は硬めでパワーも出ます。ロックやフージョン系の音楽と非常に相性がいいです。
また、素材の金属以外にも表面のメッキの種類によって多少音色が変わります。
主要モデル☝
クラリネット
・バンドーレン 5RV…初心者にお勧め。楽な吹奏感でコントロールがしやすいです。ティップオープニング:1.06
・バンドーレン 5RVライヤー…5RVよりもティップオープニングが広く、フェイシングが長いです。表現がつけやすいです。ティップオープニング:1.09
・バンドーレン M40…ティップオープニングが広めで、まとまりがよく芯のある音です。ティップオープニング:1.195
サックス
・セルマー S80C★(ワンスター)…S80シリーズの標準的なモデル。ティップオープニングが狭く初心者でも息が入りやすい。立ち上がりが良く、温かみのある明るい音色。
・セルマー S90 180…S80と比べると暗めの音色。ストレートな響きでバランスが良いです。
・バンドーレン AL3…クラシック向け。柔らかく美しい音色。力がなくても楽になるが、硬くてパワフルな表現は苦手です。
※ティップオープニングが広めのマウスピースを試奏する際、音が出ない、出しにくいと感じる際はリードの硬さを柔らかいものにしてみてください。
木管のマウスピースは口にくわえて演奏します。先端が欠けたもの、変色しているもの、前歯の当たる部分が削れているもの、クラリネットの場合はコルクが欠けていたりすり減っていたりするものは交換しましょう。
マウスピースは消耗品です。いい状態のマウスピースを選んで楽しく演奏しましょう(^-^*)